熱中症と水泳指導

安全安心

連日の猛暑で、熱中症のニュースを聞かない日はありません。
皆さんがしっかりと対策をされて、被害が出ないことを祈るばかりですが、ニュース記事を読んでいて少し気になることがありました。
それは、学校の水泳指導で「水温が33度まで上がっていてお湯みたいで流石にプールも中止です」というようなコメントが書かれていたことです。
では、水温がもう少し低かったら、この学校では水泳指導を実施していたのでしょうか。
おそらく、プールの水で身体が冷やされるから水泳では熱中症は起きにくいと考えておられるコメントなんだろうと思いますが、ここに落とし穴があります。
確かに熱中症になったら、身体を冷やすことが応急処置の鉄則です。ですが、水泳が激しい運動であることも忘れてはなりません。運動をすると発汗し、汗が蒸発することで体温を調節します。ところが、水中では汗は蒸発しませんから発汗による体温調節はできません。水温がかなり低ければ別だとは思いますが、本来行われている体温調節ができていないことは考慮すべきことだと思います。
それに加えて、屋外プール特有のコンクリートによる輻射熱や直射日光、水分補給の難しさなど、水泳指導はかなり熱中症のリスクが高い授業であることを、学校の先生方は理解していなければなりません。
私が副校長をしていたときは、暑さ指数が31を超え、運動は原則禁止と発表があった場合、水温にかかわらず水泳の授業は中止させていました。けれども、他校の副校長から「運動は原則禁止と連絡が入ったけど、水泳は大丈夫だよね。」と聞かれることも多かったですから、水泳における熱中症のリスクはあまり知られていないのだと感じました。
今年の猛暑を機会に、正しい理解が広まることを願っています。

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