「発達障害?」 その2

発達障害

 このブログを読まれている方には様々な段階の方がいらっしゃると思います。

・学校で「お子さんの様子なんですが…」と言われて戸惑いながら調べ始めた方

・お子さんの発達の偏りは理解してきたのでとにかく情報を集めている段階の方

・医療にも教育相談にもかかっているけどどうもしっくりこない方

など様々です。

 お子さんの特徴がスペクトラム様であるように、親御さんの受け止めもまたスペクトラム様ですね。

 このブログでは初期の困り感のある方にも参考になるように記事を書いていきますので、既に色々学んでいらっしゃる方はおさらいと思って読んで頂けたらと思います。

 さて、話のそもそも論である「発達障害って何?」という点ですが、国際的に精神疾患の基準として用いられているのが、米国精神医学会が発行するDiagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders(DSM)「精神疾患の診断・統計マニュアル」です。こちらは数年おきに改訂がなされ、現在はDSM-5(2013年発行)が最新になっています。医療などの現場では発達障害に限らず精神疾患等全般でDSM-5を基準に診断をしています。

 DSM-5ではそれまで「アスペルガー症候群」と言われていた様態が「自閉症スペクトラム」に内包され、用語そのものが無くなっています。

前回の記事で引用した図を見ていただくとわかると思います。

 一方、国の法律では、発達障害者支援法第二条で、

「この法律において「発達障害」とは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう。」 

と従前の見解で法制化しているため、法律が最優先される公的機関では未だに「アスペルガー症候群」という用語が公式に使われています。

 例えば次に示した図は国立障害者リハビリテーションセンターより引用させて頂いた図になりますが、この図は厚生労働省が示した事例が元になっています。「アスペルガー症候群」という用語が書かれているのがわかります。基準は発達障害者支援法という法律にあるわけです。

国立障害者リハビリテーションセンター http://www.rehab.go.jp/ より引用

 

 法律は簡単に文言が変えられないですから、速いペースで情報が更新されていく分野との用語の統一などは難しいのかも知れません。私自身は、実際に現場や家庭で子供と関わる立場として言葉による定義付けはあまり意味がないと考えているのですが。

 

 いずれにしても、発達障害とは何かを説明するのに「用語が適切かどうか」からして分からないというのが現状であることだけは確かなようです。

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