発達障害児への支援その3「二次障害」

発達障害

 発達書害を抱えているお子さんは、これまでにもお伝えしてきているように周囲の人達との関係性に違和感を常に感じながら生活しているため、定型発達の人に比べ大きなストレスが蓄積していきます。そのため、そのストレスがトリガーとなって本来の特性とは別の二次障害を患ってしまうリスクがとても大きくなります。前回書いた不登校やそれに続く引きこもりも二次障害の一つと言えます。

 二次障害として患ってしまう疾患の多くが精神疾患です。ストレスが自分の内側に向かうことが多いです。例えば、

  • 不安障害
  • 抑うつ
  • 強迫性障害
  • 対人恐怖
  • 心身症
  • 自傷行為
  • 依存症

等が挙げられます。

 特に抑うつを感じることが多く、ひどくなるとうつ病や双極性障害といった精神疾患にまで進行してしまいます。精神疾患は治療により寛解することも増えてきていますが、発達障害の二次障害として発症すると根本の原因である発達書害への手立ても必要となるため、治療には長い時間がかかったり寛解まで至らなかったりすることも多いです。

 依存症の範疇になるのかもしれませんが、人から認められない必要とされないことことの裏返しとして、女性の場合風俗業に従事してしまうことも少なくないです。相手の目的は性的欲求の解消でしかないのですが、優しくされて身体的にも求められて疑似恋愛でしかないのに、人との距離感がわかりにくいのでそれによって心が満たされたと取り違えてしまうんですね。

 逆に蓄積したストレスが外に向かうと、反社会性行動として現れてしまいます。特にADHDの場合他者とのトラブルに対して一方的に自分を否定されて育ってしまうと、「大人なんて」という気持ちが蓄積されて暴力的な世界に進んでしまう事があります。反社会勢力に属してしまうと、力による上下関係はADHD傾向の人にとって理解しやすいコミュニティなので抜け出すことが難しいです。

 組織に属するのではなく、ストレスをとにかく溜め込んでしまってそれが「自分の周りの人たち」や「世の中」のせいだと認知した結果、他者への攻撃として表現されて「事件」を起こしてしまうケースも残念ながら存在します。

 レアケースも含めて書きましたが、発達障害の二次障害は本人がこれまで以上に苦しむことになり、場合によっては他者へも影響を及ぼすわけです。よく息子のことを書いていますが、妻も発達障害を抱えていて二次障害として長年双極性障害を患っています。本人が一番つらいですが家族もかなり疲弊します。(ちなみに、精神疾患になってから検査を受け発達障害の診断も出ました)

 二次障害の併発させないためにはどうすればよいか。それは発達障害児への早期の支援に他なりません。お子さんの発達の偏りに気づいたときからできるだけすぐに支援をうけてお子さんの自己肯定感を高めていくことが重要です。

 大人になっても周囲とのコミュニケーションエラーは必ず続きます。でも、早い段階から自己肯定感が高くなっていると違和感をストレスとして蓄積しなくなります。支援によってSSTを受けているとそれも効果的です。二次障害を患ってから大本である発達の方に手を打つことは前述の通り極めて困難です。二次障害を併発させないためにも、お子さんの将来が豊かになるためにも、まずは早期の支援を受けることが重要です。

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