アンガーマネジメント

発達障害

 これまでにも何回かお伝えしていますが、発達障害を抱えるお子さんを育てるに当たって最も重要な事は「自己肯定感を下げないようにする」事です。自己肯定感が低いまま成長すれば様々な弊害を起こす可能性がある事もお伝えしてきた通りです。

 発達の偏りがあるかどうかにかかわらず日本の子供達は自己肯定感が低い訳ですが、子供の自己肯定感を下げる大きな要因の一つが「怒られる」=「自分を否定される」ということにあります。健常児であればそれでも怒られた事を自分の中でプラスに昇華させる事も可能ではありますが、発達障害のある子供にはそれができません。思考のベースが異なりますから怒られた理由が分かりません。怒られたという事実だけが残っていきます。しかも、発達障害のある子供の行動は健常児と異なりますから、怒られる確率は健常児よりもはるかに高くなります。さらに悪いことに、その行動は親をイラッとさせる事が多くなりがちです。親として自分の子には「期待する行動」があります。ですが、その期待を裏切られるので「感情的に」イラッとしてしまうのです。感情的に発した言葉は「叱る」ではなく「怒る」以外の何者でもありません。

 ここで必要となるのが「怒り」のコントロール、マネジメントです。アンガーマネジメントは子供の発達に関係なく親御さんが身に付けておくべき子育てスキルですが、前述の理由から発達に偏りのあるお子さんを育てる場合にはより必要となってきます。

 今からお伝えするアンガーマネジメントの方法は私のオリジナルな方法ではありません。学校の教員に体罰防止のスキルとして導入もされています。

 方法自体はとても簡潔です。「イラッ」でも「またぁ〜」でも「いい加減にしてよ」でも何でもいいのですが、お子さんのとった行動や発言に対して感情に任せた反応(大抵はコントロールしていない言葉を発してしまいます)をとってしまうときに、6秒間ぐっと我慢をします。

 すると、感情的になった瞬間に脳内に放出されたアドレナリンの濃度が6秒の間に下がるので、驚くほど理性的にお子さんに話しかけることができるようになります。6秒を数える時は「11、12、13」と二桁の数にするとカウントが早くならずより落ち着くことができます。

 このアンガーマネジメントはテクニカルは簡単ですが、実際にやってみるととにかく最初の我慢が難しいです。「これができるなら最初から子供に感情をぶつけてなんかいないよ」と感じる方がほとんどだと思います。でも諦めずに続けてみてください。ある時突然できるようになります。親御さんがお子さんの将来を考えて取り組むこととしてプライオリティが高い習慣付けです。ぜひチャレンジしてみてください。

 当然のことですが、感情的にならなくてもお子さんを否定するような接し方をしているようであれば、そちらを修正する方が優先です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました